公演までに聴いていただきたいおすすめリスト:#1 ヴェルディ「椿姫(La Traviata)」

オペラ公演にご参加頂く方々の中には、学生の皆さんやオペラ初体験の方がいらっしゃいます。
プロジェクトチームでは、スキマ時間を使って公演までに3回ずつ聴いておいて頂くと、本番の公演で「あ、この曲知ってる!」となりオペラを楽しめるのではないかと考えました
今回は、ヴェルディ「椿姫(La Traviata)」公演に向けて、事前に聴いておいて頂きたい音源を6つに絞って列挙しました。
Youtubeですが、(気持ち少し大きめの音量で)聴くだけ、聴き流しておいて頂くだけでも良いかと思います!
観劇予定の皆さまにお知らせ頂き、公演をよりお楽しみ頂けますと幸いです‼︎

1. どんなお話なの?
上京してフランスパリの社交界で成功した女性と純朴な青年との悲恋を描いた作品ですが、捉えかたによっては「上京して孤軍奮闘した女性の悲哀!!」と解釈できる分かりやすい内容です。
・主人公のヴィオレッタ(女性)は、大都会で身寄りもおらず、仕事に没頭していました
・能力が高く仕事は出来て、はたから見たら華やかな暮らしをしていましたが、誰からも愛されていないと感じていました【2-1】
・原因不明の体調不良に見舞われていましたが、仕事を辞めるわけにはいきませんでした
・自分のことを純粋に愛してくれると思えた彼アルフレードと一緒になることで自分の残りの人生を変えたいと思いました
・しかし、都会で幸せな生活を維持するのは経済的に大変でした
・また、彼の父親から彼と付き合うことを猛烈に反対されました【2-2】
・彼やその父親に迷惑をかけたくなかったので、彼を追いて自分から身を引くことにしました【2-3】
・彼女のそうした心遣いや想いは彼には伝わらず、追いかけてきた彼に口汚く罵られてしまいました【2-4】【2-5】
・病気の進行とは裏腹に彼との再会が遅れ人生に絶望していました
・ようやく彼と再会した彼女にとって、もはや大切なのは「お金」ではなく彼との「時間」でしたが残された時間はありませんでした【2-6】

2. 聴いておいて頂くと公演をより楽しめる音源リスト(通勤通学のスキマ時間で、公演までにできれば3回聴いておいて頂きたいです!!)

【2-1】第一幕「”Libiamo ne’lieti calici”(「乾杯の歌」)」:主人公の女性(ヴィオレッタ)がパーティで彼(アルフレード)と出会う場面です。「乾杯の歌」として知られています。
Verdi: La traviata / Act I: “Libiamo ne’lieti calici”

【2-2】第二幕「”Ah! Dite alla giovine”(ああ!そのお嬢様にお伝えください)」:ヴィオレッタのところに訪れた彼アルフレードのパパ(ジェルモン)が、彼女にまあまあヒドいこと(傷付けること)を言って二人の仲を強引に引き裂こうとします。「Piangi,piangi…」というのは「(あなたは)泣くがよい、お泣きなさい、、、」という意味です。
Verdi: La traviata / Act II: “Ah! Dite alla giovine”

【2-3】第二幕「”Che fai?” “Nulla”(何をしているの?いや、何も)」:アルフレードのパパ(ジェルモン)との約束で、自分から身を引くことを決めたヴィオレッタは、そのことを知らないアルフレードに向かって最後に「Amami, Alfredo, Amami quant’io t’amo…(アルフレード、私を愛してください…私が想うのと同じくらい私を愛してください…)」と告げて去っていきます。
Verdi: La traviata / Act II: “Che fai?” “Nulla”

【2-4】第二幕「”Ogni suo aver tal femmina”(この女はあらゆる持ち物(財産)を私への愛のために使い果たしたのです)」:不器用なアルフレードは、ヴィオレッタは勝手に逃げ出し、彼のことを侮辱したと勘違いして、腹いせに彼女にお金を投げつけ公衆の面前で罵倒してしまいます。
Verdi: La traviata / Act II: “Ogni suo aver tal femmina”

【2-5】第二幕「”Alfredo, Alfredo, di questo core”(アルフレード、あなたは私の愛情を分かっていない)」:その罵倒されたヴィオレッタが「アルフレード、あなたは私の愛情を分かっていない。でも私は死んでもあなたを愛すでしょう…」と歌い始め、その後アルフレード、彼の父親、周りの人たちも参加する第2幕最後のコンチェルタート(大合唱)となります。ヴィオレッタのアルフレードを想う歌詞、アルフレードの自身の行為を恥じる歌詞、彼の父の真相を誰にも告げられないという歌詞、周りの人たちのヴィオレッタを慰める歌詞等が折り重なるようにして歌われ、大きなうねりとなって第2幕が終わります。
Verdi: La traviata / Act II: “Alfredo, Alfredo, di questo core”

【2-6】第三幕「”Prendi, quest’è l’immagine”(私の絵姿を受け取ってください)」:もう命は長くないと悟ったヴィオレッタが最後にアルフレードにお願いをする場面です。どんなお願いをしたでしょうか? その後、彼女は命を引き取り終幕となります。
Verdi: La traviata / Act III: “Prendi, quest’è l’immagine”

3. 作品解説(もう少しあらすじ等を知りたくなったらこちらをご覧ください)
ヴェルディ「椿姫」作品解説
#1 上京して孤軍奮闘した女性の悲哀!! – ヴェルディ「椿姫」