公演までに聴いていただきたいおすすめリスト:#19 ヴェルディ「アッティラ」

ヴェルディ「アッティラ」公演にご参加頂く皆さまへ

オペラ公演にご参加頂く方々の中には、学生の皆さんやオペラ初体験の方がいらっしゃいます。
プロジェクトチームでは、スキマ時間を使って公演までに3回ずつ聴いておいて頂くと、本番の公演で「あ、この曲知ってる!」となりオペラを楽しめるのではないかと考えました
今回は、ヴェルディ「アッティラ」公演に向けて、事前に聴いておいて頂きたい音源を7つに絞って列挙しました。
Youtubeですが、(気持ち少し大きめの音量で)聴くだけ、聴き流しておいて頂くだけでも良いかと思います!
参加予定の皆さまにお知らせ頂き、公演をよりお楽しみ頂けますと幸いです‼︎

1. 聴いておいて頂くと公演をより楽しめる音源リスト(通勤通学のスキマ時間で、公演までにできれば3回聴いておいて頂きたいです!!)

【1】プロローグ「”Allor che i forti corrono”(剛の者たちが獅子の如く剣のもとに駆けつけるとき)」:
戦に敗れ、フン族の王アッティラの前に同胞を守ろうと抵抗した娘たちが連れ出されます。アッティラは「戦に無縁な女どもに一体誰が勇気を吹き込んだのだ?」と訝しむと、女戦士オダベッラが立ち上がりアッティラに向かって、「神聖にして限りなき祖国愛を持った私たちイタリアの女は、胸に鉄の鎧をつけて、戦慄の大地で剣を握り戦います」と歌います。彼女の勇気に感心したアッティラは、何でも望みを叶えてやると言い彼女に剣を授ける、という話に繋がっていきます。
Attila, Prologue: Cavatina. “Allor che i forti corrono” (Odabella)

【2】プロローグ「”Tardo per gli anni, e tremulo”(貴殿は世界を、私はローマ(イタリア)を!)」:
オペラ全体の中で政治的かつ劇的に重要な場面に、アッティラとローマ軍総督エツィオが歌う二重唱です。エツィオは抜け駆けして、アッティラと二人でいい思いをしようと画策します。自分にローマ(イタリア)をくれたらヨーロッパの残り(世界)はあなたが手にすれば良い、と交渉するのです。「Italia a me(イタリア ア メ)」という歌詞が繰り返されますが、イタリア語で「a」は英語で言う「to」、「me」は英語の「me(ミー)」ですので「Italia to me」つまり「イタリアは僕にちょうだい!」と言っています。
Attila, Prologue: Duetto. “Tardo per gli anni, e tremulo” (Attila, Ezio)

【3】プロローグ「”Cara patria”(なつかしい祖国)」:
フン族の侵入から逃れてアドリア海の干潟の中の泥地(ヴェネツィアのこと)に辿り着いた、オダベッラの恋人フォレストが、隠修者やアクレイアの娘たちと「不死鳥の蘇り(不死鳥伝説)」を拠りどころに祖国の復活を祈り、勇気を奮い立たせて歌う場面です。
Attila, Prologue: Cavatina e coro. “Cara patria” (Foresto, Coro)

【4】第一幕「”Oh! nel fuggente nuvolo”(ああ、流れ行く雲の間に)」:
アッティラへの復讐のため、アッティラの愛人となったオダベッラが一人、夜空を見上げながら亡き父やフォレストのことを想って歌うアリアです。オダベッラは、女戦士でありながらも、父を想う娘、そしてフォレストを愛する一人の女性でもあります。強く、気丈に振る舞う彼女が歌う甘く物悲しい旋律は、聴く者の涙腺を緩ませます。
Attila, Act 1: Romanza. “Oh! nel fuggente nuvolo” (Odabella)

【5】第一幕「”Spirti, fermate”(精霊たちよ、留まるのだ)」:
以前アッティラを苦しめた悪夢が、再び老人レオーネにより面前で繰り返され、その超常的、神がかり的な現象を前にアッティラは怯み、神にひれ伏し(跪き)ます。それを様々な思いで見つめるウルディーノや兵士たち、レオーネ、オダベッラ、フォレストと娘たちの壮大なコンチェルタート(大合唱)が始まります。
Attila, Act 1: Finale. “Spirti, fermate” (Attila, Uldino, Leone, Odabella, Coro)

【6】第二幕「”Dagli immortali vertici”(永遠の美しい頂から)」:
プロローグで、イタリアを僕にください、とアッティラに持ちかけて拒否られたエツィオですが、その後、自分より年下のローマ皇帝ヴァレンティニアン(西ローマ帝国皇帝ウァレンティニアヌス3世)に「フン族とは急戦して、さっさとローマに戻って来い!命令だ!」との指令を受けます。ローマ軍総督として長年前線で戦ってきた初老のエツィオは、戦の経験が乏しく現場を知らない若造(と言っても皇帝!)に指示される苛立ちと祖国を想う熱い気持ちの狭間で苦しみます。
Attila, Act 2: Aria. “Dagli immortali vertici” (Ezio)

【7】第二幕「”Oh, miei prodi!”(ああ、部下の者たちよ)」:
アッティラを毒殺を事前に告げたオダベッラは、毒殺を企てたフォレストを自分に処罰させてほしいと懇願します。アッティラはこれを勇気ある行動と称賛し、第二幕の終わりに向けて迫力あるコンチェルタート(大合唱)に繋がっていきます。
Attila, Act 2: Finale. “Oh, miei prodi!” (Attila, Odabella, Foresto, Ezio, Uldino, Coro)

2. 作品解説(あらすじ等知りたくなったらこちらをご覧ください)
ヴェルディ「アッティラ」作品解説
#19 あなたにとって守るべきものは何か? – ヴェルディ「アッティラ」